ツライ生理痛は月経困難症かも!
女性特有の悩みである生理痛は、個人差が大きく、他人には症状を理解されづらいものです。「生理中は痛み止めが手放せない」「生理痛がひどいけど、これって普通?」などの悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
生理は、一般的にそれほど強い痛みがあるものではないので、生活に支障を来すほどの痛みがある場合は、月経困難症の可能性があります。ここでは、月経困難症の主な症状や生理との違い、対処法について解説します。
1. 月経困難症とは?
月経困難症とは、生理中に起こる腹痛や腰痛、頭痛などの不快な症状のことです。厚生労働省によると、月経困難症を患っている女性は、推定800万人以上と言われており、多くの女性が悩まされている症状であると言えます。
1-1. 月経困難症の主な症状
症状として多いのは、下腹部痛や腰痛、頭痛、下痢、食欲不振などです。人によっては、吐き気や嘔吐を伴う場合もあり、日常生活に支障を来していると言えます。
また、疲労感や脱力感、不安感、イライラする、やる気が出ないなどの精神的な症状が起こることもあります。
1-2. 生理痛との違い
明確な定義はありませんが、上記のような生理痛の症状が強く、日常生活に支障を来している場合は、月経困難症と考えます。「痛みがひどく、痛み止めが手放せない」「吐き気や嘔吐を伴う」「脱力感やイライラで、仕事が手に付かない」などの場合は、月経困難症と言っていいでしょう。
2. 月経困難症の主な原因
月経困難症は、原因毎に2種類に分類されます。
2-1. 機能性月経困難症
生理が起こる際には、宮内膜でプロスタグランジンという物質が生成されます。
この分泌が通常より多く、過剰に子宮や血管が収縮することで、不快感や痛みが引き起こされます。
何らかの病気が潜んでいるわけではなく、10代後半~20代前半に多いとされています。生理の1日目、2日目に強く症状が出るのが特徴です。
2-2. 器質性月経困難症
子宮や卵巣の病気が原因で、月経困難症が引き起こされている場合は、器質性月経困難症と言えます。原因として多い病気は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などです。30代以上に多く、年齢とともに増加する傾向にあります。機能性月経困難症に比べ、症状が生理前から生理後まで長く続くのが特徴です。
3. 月経困難症を改善するには
月経困難症は、治療や生活習慣の見直しで改善できる可能性があります。具体的には、以下の通りです。
3-1. 運動する習慣をつける
月経困難症は、血流が滞ることで悪化してしまいます。
運動する習慣をつけることで、血流がよくなり、症状緩和が期待できます。
ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動や、屈伸などの簡単な体操やストレッチなどでも効果的です。
3-2. 食生活を見直す
ダイエットなどで十分な栄養が取れていない事や偏った食生活などで血行不良や自律神経の乱れが起き、月経困難症の原因になることもあります。バランスの良い食事を心掛けましょう。
3-3. 十分な睡眠を取る
過剰なプロスタグランジンの分泌は、睡眠不足が原因となっている場合があります。睡眠不足による血行不良や自律神経の乱れでも引き起こされるのです。十分な睡眠時間を確保できるように生活を見直しましょう。
3-4. 身体を冷やさない
月経困難症に悩む女性の多くは「冷え性」を患っています。冷えは血行不良の原因になるため、毎日湯船に浸かる、腹巻を巻く、温かい飲み物を飲む、冬場はお腹にホッカイロを当てるなど、身体を冷やさない習慣を付けましょう。
4.鍼灸施術で月経困難症(生理痛)を改善
冷えや自律神経の乱れにより、ホルモンバランスが乱れている場合は、鍼灸治療も効果的です。
当院の鍼灸施術は痛みを抑える鍼灸ではなく、今後も痛みが起こりにくい身体に整えていく鍼灸となります。
また、お一人お一人施術内容が異なります。それは月経困難症(生理痛)になる原因がそれぞれ違うからです。
4-1.肝気鬱結(かんきうっけつ)タイプ
原因:長期間ストレスに晒される。急激な強い精神的ショックを受けたりする事で身体の中の循環が滞るため。
痛み:生理前や生理期間中に起こる張ったような痛み。
他の症状:生理期間の乱れ、経血の色がどす黒い色、イライラ感、すぐ怒ってしまう、脇の下や胸の痛みや張り感など
施術例:ストレス耐性を向上させ、循環を回復させる。
4-2.痰湿阻滞(たんしつそたい)タイプ
原因:脂っこいものや味の濃いものの過食、アルコールの常飲などで身体に痰と湿が滞り循環が滞るため。
痛み:生理前や生理期間中に起こる下腹部の重く怠い痛み。
他の症状:生理期間の遅れ、経血の色がどす黒い色、経血がネバネバしている、血の塊が出る、むくみや痰が多い、めまいなど
施術例:痰や湿の排除と循環を回復させる。
4-3.気血両虚(きけつりょうきょ)タイプ
原因:疲労や過労や慢性病などによる体力の消耗などによりエネルギー不足のため子宮を栄養出来なくなるために起こる。
痛み:生理期間中または生理期間後に下腹部のシクシクと我慢できる持続痛。温めると軽減する。
他の症状:生理期間の遅れ、経血の色が淡く薄い、めまい、顔色や爪の血色が白くなる、倦怠感、息切れなど
施術例:気血を補い子宮の栄養を促す。
他にも原因はありますが一部のみご紹介しました。
それぞれ原因に合わせ全身のツボを駆使して根本の原因を取り除きホルモンバランスを整える事で月経困難症(生理痛)が起こりにくい身体に改善を促します。
他にも体質に合った食事アドバイスや自宅で出来る健康法などもカウンセリングでお話します。
また当院では世間一般で言われる特攻穴を押してください。とは言いません。
なぜならその特攻穴があなたに合わないかもしれないからです。あなたに合わせたツボ押しをご紹介します♪
5. まとめ
月経困難症(生理痛)は人により個人差があり、症状を理解されにくいため我慢をしてしまっている方も多いでしょう。
一昔前は、「生理痛は我慢するもの」という風潮がありましたが、我慢しても良くなるわけではなく、ご自身がつらいだけで意味がありません。放っておくと症状が進行し、不妊の原因になることもあります。
月経困難症(生理痛)に悩まされている方は、当院の鍼灸施術で痛みが起こりにくい身体を手に入れませんか?
「はり・きゅう たかこの鍼」では、女性特有の症状に対する鍼灸治療を行っております。症状の原因となる根本施術を行い、施術を繰り返す必要のない体質改善を目指しています。
女性鍼灸師が施術いたしますので、女性特有のお悩みも安心してご相談いただけます。つらい生理痛や生理不順、月経困難症にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。