五十肩(肩関節周囲炎)の症状は?五十肩の種類と治療法について解説

年を取ってきて肩が痛くなってきた。肩や関節を動かすのがつらい、もしかしたらこんな症状でお悩みかもしれません。五十肩かも?と感じても、詳しい症状についてはよく知らないこともあります。そこで今回はそもそも五十肩とは何なのか、どんな症状があるのか、五十肩の治療におすすめの方法を解説します。

1. そもそも五十肩って何?

五十肩の正式名称は肩関節周囲炎です。肩関節の運動障害や痛みが現れます。また特徴として五十肩は、50歳代を中心とする年代に多く見られる症状です。

特別な理由がなく発症すると言われています。片方の肩だけに痛みや運動障害がでます。時には日常生活に支障が生じるほどの強い痛みが現れることもあるでしょう。

2. 五十肩の原因

五十肩の原因は、未だによく分かっていません。しかし骨や軟骨や靭帯、腱などの関節を組織に炎症が起こることによって生じると考えられています。とくに、加齢に伴いそのような症状が出るのです。そして血液の循環が悪くなると五十肩が発症しやすいと言われています。運動不足や寒さが原因です。

3. 五十肩の症状

五十肩は主に3つの症状に分けられます。急性期、慢性期、回復期です。進行度に応じて分類されます。ほとんどの場合、時間がたつと痛みは少しずつ改善していきますが、治療が必要です。

3-1. 急性期の症状

まず急性期です。痛みが強い期間のことです。最初に肩のあたりが重苦しく感じます。そして肩の関節がピリッと痛むことがあります。その後、肩周りの感覚が鈍くなり、腕に違和感が出ます。首や肩のあたりに張りを感じることもあるでしょう。 次に、ズキズキとうずくような痛みが生じます。肩を動かすときに痛みを感じ、とくに朝や晩にその痛みが強くなる傾向もあります。そして夜寝ている時や安静にしている時など、何もしなくても痛いと感じるようになってくるのです。もちろん動いたとしても痛みを感じます。ひどい時には夜寝る時に痛みがあって寝付けないことや、夜中に痛みで目が覚めることもあります。

3-2. 慢性期の症状

慢性期とは痛みは落ち着いているものの、思うように肩が動かせない期間のことです。夜や安静にしている時などは、症状が軽くなる傾向があります。一方で肩関節を過度に動かした時には強いつっぱり感があります。急性期の痛みによって、肩を動かせない状態が続くのです。その結果、関節が硬くなり、動かせる範囲が狭くなってしまいます。

3-3. 回復期の症状

回復期とは痛みが改善する期間のことです。少しずつ痛みが改善し動かせる範囲も広くなります。肩関節を動かしても痛みが出にくくなります。

4. 五十肩の放置が危険な理由

我慢できない痛みではないからそのまま放っておこう、そんなふうに思う方もいるかもしれません。しかし五十肩の放置はとても危険なことがあります。

治療せず放置しておくと後遺症が残る恐れがあるでしょう。たとえば、肩の痛みが長引き、肩の可動域が狭くなってしまいます。そのため、できるだけ早く五十肩の治療をすることが必要です。

5. 五十肩の治療には鍼灸院がおすすめの理由

鍼灸治療は五十肩の根本的な治療になるため、おすすめです。主な3つの理由を挙げます。

5-1. 痛みを和らげことができるから

鍼灸治療は痛みの緩和に効果的です。鍼の刺激によって鎮痛作用がある物質を活性化させます。結果として痛みを効果的に軽減することが可能です。

5-2. 筋肉を柔らかくするから

鍼灸治療は筋肉を柔らかくすることにも効果的です。日常的に強いストレスを感じている方は、首や肩の筋肉が緊張しやすいという傾向があります。その結果、五十肩になってしまうのです。五十肩の症状を持つ方は肩周りの筋肉が非常に硬くなっているケースがあります。そこでその硬い筋肉を鍼灸によって緩めていく治療が効果的です。また鍼灸治療は、神経細胞を回復させる働きを促します。たとえば脳細胞です。そのためよく体や心がリラックスでき、筋肉を柔らかし、痛みを和らげることにつながります。

5-3. 病気になりにくい身体をつくることが目的だから

鍼灸治療の主な目的は病気になりにくい体を作ることです。たとえば、体のツボを刺激することで体の免疫力を上げます。病気の元となる身体の根本から治療することを目的としています。鍼灸治療では五十肩などの痛みを和らげると同時に、体質改善も行います。そのため、バランスよく治療を行うことが可能です。

6. まとめ

今回は五十肩について説明しました。五十肩とは肩関節の周囲の炎症のことです。肩の周りの痛みや肩の可動域が狭くなってしまいます。50歳前後に発症する方が多く、症状も主に3パターンありました。そのような五十肩の治療には、鍼灸治療がおすすめです。鍼灸治療は痛みを和らげ、筋肉を柔らかくし、病気になりにくい体を作ることが可能だからです。 「はり・きゅう たかこの鍼」は五十肩の根本的な治療を目指しています。五十肩の痛みを和らげたい、肩を楽にして充分に動けるようにしたい、そんなふうにお感じの方はぜひご連絡ください。院長をはじめスタッフ一同が、患者様ひとりひとりの症状に合った治療を行ってまいります。