2023年06月14日

はり・きゅうは効果があるの?

◆目次◆

1.はり・きゅうはなんで効くの?

2.鍼灸は東洋医学の中の1つの医学

3.鍼灸(はり・きゅう)ってなに?

4.鍼灸(はり・きゅう)の効果

5.なぜ婦人科疾患の生理痛・更年期障害も運動器疾患の腰痛・五十肩なども効果が期待できるのか?

6.私の院で特化している疾患はコレ

7.鍼灸は自分で治す力を引き上げるもの

 

 

1.はり・きゅうはなんで効くの?

鍼灸(はり・きゅう)ってイマイチ分からない。そう思っていませんか?

鍼灸の考え方や世界で効果が認められている疾患やメカニズムをお伝えします。

 

2.鍼灸は東洋医学の中の1つの医学

東洋医学はアジア圏における伝統的な医学全般を指しています。

鍼灸だけでなく漢方医学・アーユルヴェーダ・チベット医学・ヨガなどがあります。

農耕民族の中で生まれた医学になり、自然の中に人は生かされている。

そんな考えが根底にある医学なのです。

 

自然の中の一部が人であると考えられている医学です。

自然の中にある動物や植物のなかの一部が人。

ですので、人を自然と例えると中の内臓はその一部。

例えば胃は人という自然の中の血管や神経、肝臓や心臓など内臓の一部でしかありません。

病気になった時にその一部を見るのではなく自然全体の人のバランスを整える医学になります。

3.鍼灸(はり・きゅう)ってなに?

髪の毛ほど細いしなやかな鍼(ハリ)で刺激を与えたり、ヨモギから出来ている艾(モグサ)を燃焼させ温熱刺激を与えたりすることで身体の生体バランスを整える治療法です。

 

4.鍼灸(はり・きゅう)の効果

鍼灸はWHO(世界保健機関)において認められています。

鍼灸療法で適応と認められた疾患はコチラです。

WHO(世界保健機関)において認められている疾患
■神経疾患■
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
■運動器系疾患■
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
■循環器系疾患■
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
■呼吸器系疾患■
気管支炎・喘息・風邪および予防
■消化器系疾患■
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
■代謝内分泌系疾患■
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
■生殖、泌尿器系疾患■
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
■婦人科系疾患■
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
■耳鼻咽喉科系疾患■
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
■眼科系疾患■
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
■小児科疾患■
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

 

5.なぜ婦人科疾患の生理痛・更年期障害も運動器疾患の腰痛・五十肩なども効果が期待できるのか?

症状がバラバラの疾患を鍼灸という1つの分野だけで効果が期待できるのは、東洋医学の観点と西洋医学の観点と両方でアプローチ出来るからです。

◆東洋医学の鍼灸◆

婦人科系疾患や神経疾患や代謝内分泌系疾患や小児科疾患など病院では「科」が分かれている疾患がなぜ鍼灸という1つの分野だけで適応とされているか?

これは先程の「人は自然の中の一部」と同じ考えで、「疾患は身体の中の一部」と考えられています。

つまり疾患1つ1つを見るのではなく身体全体の中の一部が異常をきたしていると考えられている為、1つ1つの疾患に対してアプローチするのではなく身体全体のバランスを整える事で全体的に少しずつ疾患が改善するという考えがあります。

 

東洋医学の鍼灸では経穴(けいけつ)と言われるツボと経絡(けいらく)と言われる道筋があります。

それを刺激して脳を活性化させます。すると脳から身体全体に指令を出し自律神経が整ったり、ホルモンバランスが整ったり、血の巡りが整ったりします。

身体のバランスを整う事で自己治癒能力・自己免疫力が向上する事で疾患を自分で治す力が養われます。

心と体は絶妙なバランスで繋がっています。

身体全体のバランスを整える事で体に現れる症状だけでなく不安感やイライラ感やヒステリーなど心の病も同時に効果が期待できるとWHOで認められています。

◆西洋医学の鍼灸◆

運動器疾患などの原因となる筋肉や関節の近くに直接アプローチをして改善を促す施術方法です。

マッサージでは届きにくい深部にある筋肉(インナーマッスル)や関節の近くなどに鍼は直接届くので高い効果が期待できます。

 

腰痛症などの運動器系疾患の場合はその筋肉が何らかの原因で血流が悪くなっています。

その為、筋肉の柔軟性が失われ動きが悪くなり、可動域の低下や炎症が起こることで痛みが発生します。

また血流が悪いので老廃物や炎症物質や痛み物質が流れず患部に滞りやすくなっています。

 

その筋肉に鍼で刺激を与える事で脳は筋肉を損傷されたと認識し、筋肉を修復させようと血流を向上させます。

沢山の新鮮な血液が流れ込むことで柔軟性が回復し、さらに老廃物や炎症物質や痛み物質を押し流し改善を促します。

その為、急性期だけでなく慢性期の運動器疾患にも効果が期待できます。

 

6.私の院で特化している疾患はコレ

たかこの鍼では婦人科疾患に特化しています。

特に生理痛・生理不順・更年期障害などの血の道症が強いです。

生理痛が起こる原因は子宮筋腫や子宮内膜症などの瘀血(おけつ)といわれる老廃物や炎症だったり、経血をしっかり排出する機能が低下していたりするのが痛みの原因の一部です。

また、生理不順や更年期障害はエストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンバランスの乱れだったり、体温の低下・向上など自律神経の乱れだったりするのが原因の一部です。

私の鍼灸施術は血の巡りを向上させ瘀血(おけつ)や炎症物質を排出させ生理痛を起こりにくくさせたり、ホルモンや自律神経のバランスを整えたりすることで生理不順を改善し更年期障害を短く軽く終わらせられるように体質改善を行います。

★セルフチェック★

生理痛や生理不順や更年期障害など血の道症に悩んでいる方の多くは、下腹部が冷えています。

へその下に手のひらを当てて下さい。数秒経っても手に冷たい感覚を感じるようでしたら下腹部が冷えています。

その時はカイロなどで温めてみてください。

それでも次の日にはまた下腹部が冷えている場合は私にご相談ください。

 

7.鍼灸は自分で治す力を引き上げるもの

はり・きゅうは疾患を治すものではなく、治す力を最大限に引き上げて患者自身の治癒能力で治すのを手助けするものです。

その為、未病と言われる疾患名のない辛さや痛みやしんどさなどにも、病気にならない為の予防としても効果が期待できるとされています。

 

痛み止めで抑えている生理痛や薬でコントロールしている生理不順や更年期障害は、自分の身体のバランスが整うと改善していきます。

症状を抑えるのではなく症状が起こりにくい身体に改善して快適に過ごせるように手助けさせていただきます。

ご相談・ご予約はお気軽にどうぞ。